章 217

石階の前に着いたとき、劉旭は従姉の姿が見えなかったが、それでも彼女の苦しそうな呻き声は聞こえていた。そのため彼は三段飛ばしで階段を駆け下りた。

下の小道に辿り着くと、劉旭は路端に座り込んでいる従姉を見つけた。彼女は右足を左足の上に乗せ、両手で右足首をきつく掴んでいた。

その状況を見て、劉旭は急いで駆け寄り、尋ねた。「何か踏んじゃったの?」

「ちょっと見てくれない?」呉妍は痛みで歯を食いしばっていた。

この辺りは月明かりがあまりなかったため、劉旭は急いで携帯を取り出し、懐中電灯アプリを起動させた。すると、まぶしい光が呉妍の血に染まった白い靴下を照らし出した。

「釘だ」

「じゃあ抜いて...