章 306

少しして、李燕茹が部屋に入ってきて、劉旭に携帯電話を手渡した。

劉旭が携帯を受け取る際、李燕茹の手に触れた。李燕茹はすでに四十代だが、その手は非常に滑らかで、肌質は三十歳前後の若い女性にも引けを取らないほどだった。それだけではなく、李燕茹の体の他の部分からも若さと成熟の香りが漂っており、男性が一目見ただけで深く魅了されるタイプの女性だった。

だからこそ、こんな女性が自分の義理の母親になるなら、劉旭が妄想してしまうのも当然だった。

「ゆっくり休んでね」

李燕茹が部屋を出ようとした時、劉旭は声をかけた。「李おばさん、まだあなたの携帯番号を知らないんですけど」

先ほど劉旭の反応に気づいて動揺していた...