章 422

劉旭がトイレに向かう許瑩の姿を見送りながら、気分の悪くなった彼は腹を押さえて空嘔吐を繰り返していた。酔っ払った時にすっきりと吐ければ、ずっと楽になるはずなのだが、二分ほど空嘔吐を続けても吐く気配はなく、結局彼は玄関へと足を向けた。

玄関のドアを施錠すると、全身が火照っていた劉旭は上着を脱ぎ捨て、ダイニングテーブルの椅子に腰を下ろした。

トイレから水の流れる音が聞こえてくる中、大きくあくびをした劉旭はテーブルに突っ伏してしまった。

劉旭が目を閉じて休んでいる間、許瑩はびしょ濡れになったパンツを脱ぎ捨てていた。

パンツをバケツに投げ入れると、許瑩はお風呂に入りたいと思ったが、家庭教師が外に...