章 437

玉嫂を見て、李燕茹はびくっと驚いた。

正直なところ、李燕茹は一人で歩いて帰るつもりだったが、玉嫂が声をかけてくれた以上、断るわけにもいかず、笑みを浮かべて「ええ、いいわよ、ふふ」と答えた。

玉嫂は人付き合いが得意ではなかったが、李燕茹と二、三回台所で料理を共にした後は、少しは会話ができるようになっていた。もっとも、玉嫂はやはり質問に答えるのが精一杯で、自分から質問したり話題を振ったりする習慣はなかった。

さらに李燕茹は自分の窃盗行為がバレるのではないかと心配で、帰り道ずっと自分から話しかけることもなく、当然、玉嫂も黙ったままだった。

そんなわけで、二人はどこか他人行儀に家路を急いだ。

やっと家...