章 55

ドアを開けると、ヘルメットがまだ居間の長椅子に置いてあるのを見て、劉旭はこっそりと足音を忍ばせて近づいていった。

ヘルメットを手に入れた劉旭は、誰にも気づかれずに立ち去ろうと思ったが、部屋から聞こえてきた喘ぎ声に、血が一気に上へ昇るのを感じた!

劉旭はもちろん知っていた。美人妻がこんな声を出すということは、絶対にあの行為をしているということだ!

最初、劉旭は美人妻が浮気をしているのかと思ったが、じっくり1分ほど聞いてみても、肌と肌がぶつかる音や、男の声は聞こえなかった。つまり、美人妻は実は自分で慰めているのだ!

劉旭はドアの隙間から覗こうとしたが、鍵がかかっていた。

美人妻が自分を慰...