章 561

劉旭はもちろん、いとこが男と不純な関係を持っているはずがないことを知っていたので、自慰をしているのだろうと思っていた。しかし、声が彼のいとこよりも高くて、時々「やめて」とか「イク」とか叫んでいることに気づき、劉旭はいとこがアダルトビデオを見ているのだと理解した。

劉旭がいとこになぜそんなに興が乗っているのか尋ねようとした矢先、喘ぎ声が突然止んだ。

「ごめんね」電話の向こうからいとこの声が聞こえた。「今朝、映像店の抜き打ち検査に行って、たくさんのディスクを持ち帰ったの。表紙と内容が全然違うから、私が選別作業をしているところ。まともなのを左側に、怪しいのを右側に分けて、それから数に応じて店主に...