章 618

「そう思うと、玉嫂はずっと気が楽になったわ」と、洗面器に食器用洗剤を注ぎながら言った。「旭子、診療所も開いて、ようやく仕事も軌道に乗ったから、次はお嫁さん探しを考えなきゃね。もう二十二歳なんだから、そろそろ嫁を迎えてもいい頃よ。できれば早く見つけて、私たち三人で新年を迎えられるといいわね」

「君みたいにいい人が見つかるとは思えないよ」

「なんて変なことを言うの!」玉嫂は笑い声を上げた。「実際、私はぜんぜん良くないわよ。体は普通の女性より弱いし、何もできないし。私たちの村では、女性の良し悪しの基準はとても単純よ。農作業ができて、苦労に耐えられて、健康であること。でも私はどれも当てはまらない。...