章 88

爽やかなシャンプーの香りが鼻をくすぐる。震える両手で、彼女の輝く美しい瞳を見つめながら、私は顔を彼女の髪に埋めた。

彼女の赤く染まった頬を手で撫でながら、私を狂わせるこの香りを味わい尽くす。

二人は黙ったまま抱き合い、静かな愛の時間を楽しんでいた。心はどちらも甘い蜜に満ちていた。

「ダーリン、君は本当に綺麗だよ」

私はダーリンの白い頬を両手で包み、心から魂を奪われるこの女性を褒めた。手に伝わる滑らかで柔らかな感触に、思わず感情が高ぶる。

四つの瞳が見つめ合い、私は口元を動かし、顔を寄せてダーリンの唇に自分の唇を重ねた。

熱い唇が彼女の唇に触れた瞬間、ダーリンは感電したかのように小さ...