章 29

身体は快楽に震え、興奮に包まれているのに、心は焼け焦がれるような苦しみを味わっていた。

奴隷に無理やり押し倒され、抗うことができない令嬢は、そうして快楽と苦しみの狭間で揺れ動き、その美しい体は矛盾に満ちながらも人としての本能に忠実に従い、何度も奴隷の下で全てを曝け出していった。口から漏れる艶やかな嬌声は、どうしても止めることができなかった。

「あぁん、やぁ、だめ、大きすぎる、深すぎ、出して、あ、熱い、卑しい、卑しい奴、中に出すな、出さないで、やぁん、優しく、優しくして、耐えられない、うぅん、早すぎ、あぁん」

美しい人は身をよじらせ、押しのけようとしても力なく、それでいて欲望に苛まれ、どう対...