章 358

老王の心の中には強烈な好奇心が満ちていた。こうして隠れて覗き見ることは、人の心の奥底にある暗い満足感や刺激を引き出すものだ。今の老王もまさにそうだった。

二人がここでうずくまったまま動かないでいる間に、隣の部屋ではすでに激しい交戦の映像が流れ始めていた。男女の喘ぎ声を聞けば、そのシーンがどれほど過激なものか容易に想像できた。

老王がいる側は薄暗く、柔らかな音楽さえもこの時にはぼんやりとしか聞こえなかった。こちら側の穴が開いていても、光はまったく通ってこなかったが、こちら側から向こうを見ると、向こう側のプロジェクターが映し出す光のおかげで、隣の部屋の様子はよく見えた。

向こうの小部屋は、こ...