章 661

「こんなことは俺たち夜間タクシーの運転手にとっては、大したことじゃないんだよ。こういう遊びは珍しくもない。それに、こういう女たちは目が覚めても何も覚えていない。どこに文句を言いに行くというんだ。夜中過ぎまで飲んでる女なんて、そんなこと気にしないさ。

男に弄ばれたからって肉が減るわけじゃない。それに、弄ばれたとわかっても、心の中で悪態をつくくらいだろう。スマホでも盗まれたら初めて警察に行くくらいさ。こういう女たちなんて、所詮そんなもんだ」

「兄貴、こっちに来いよ。この娘を見てみろよ。マジで超美人だぜ。今日は楽しめるぞ」

王さんは車のこちら側から向こう側にいる従弟の李強を見ていた。彼が話しなが...