章 94

劉珊が足の間に手を置いた時、思わず再び足を閉じた。

今になって彼女は自分の状態に気づいたのだ。太ももの付け根にまで滴り落ちた跡があることに。

この発見に劉珊は恥ずかしさで死にそうになった。同時に心の中で、自分は淫らすぎるのではないかと思った。夫の従兄とこんなことをして、まだ物足りず、もっと求めたいと思っている自分。骨の髄まで妖しい欲望を感じていた。

心が揺れ動く劉珊は、わざと李強に自分が体を洗い終わってから一緒に寝室に戻ろうと言った。

それは老王に十分な時間を与えるためだった。

二つの寝室は斜め向かいで、ドアの間は廊下を挟んでわずか一、二メートルしか離れていない。だから老王がこっそり立ち去るの...