章 180

秋の序が夏の陽を遮り、冬の訪れは遅く、降り積もる雪が枯れ葉を押し潰す……

葬骨は毛皮の襟付きの外套を纏い、雪に覆われた枯れ葉の山を踏みしめていた。サクサクと音を立てながら歩く足音が、あまりにも静かな小さな庭に少しばかりの生気を与えていた。夙蘭宸は朝早くから出かけており、何をしているのかは分からない。どこか神秘めいた様子だったが、葬骨は彼のやることに口を挟まずにいた。

気を失った後、彼の体調はますます悪化しているようだった。目を覚ますと、誰かと口論している夙蘭宸の姿が見えた。葬骨は自分の命が長くないのかもしれないと考えた。夙蘭宸は彼が目覚めたのを見ると、抱き上げて立ち去った。二人は何も語...