章 1060

「この機会に、柳さんを懲らしめて、少しは気をつけさせるんだ」

ウズラは最後の方で、口調がずいぶん軽くなった。

私は苦笑いを浮かべた。「この当分の間、俺は安全なのか?」

「安心していいさ」ウズラは自信満々に言った。「峰兄貴が一言言ってくれたんだ。大げさな話じゃないぜ、この街の裏表どころか、王麗の親父が来たって峰兄貴には頭が上がらないさ。峰兄貴の実力、お前はまだ知らないだろう。今や柳さんは誰よりもお前に何かあることを恐れてる。お前に何かあれば、峰兄貴は真っ先に彼を探しに行くからな」

「こっちはもう都合が悪い、切るぞ」

そう慌ただしく言うと、ウズラは電話を切った。

私は携帯をしまい、少し肩の力が抜け...