章 1208

「いや、ここは隠れ家と言えるほど隠れた場所でもない。緊張する必要はないよ。もしこの女の命が欲しかったなら、あの晩お前に連れ去らせたりしなかった。たとえ助けたところで、私はいつでもどこでも彼女の命を奪うことができる」

「本来ならお前たちの本拠地に直接訪ねるつもりだったんだがね、考えてみれば、私のような立場の者が行けば誤解を招くだろう。ははは、お前の周りのあの連中は血の気が多すぎる。何も恐れない連中だ。もし誤解されでもしたら、不必要な犠牲が出てしまう。だから考えた末、やはりここが私には適していると。私はただお前と話がしたいだけなんだ」

私は半信半疑で仏様を見つめた。彼の言うことをすべて信じるわ...