章 1319

「中には防弾チョッキと拳銃が一丁、それに予備のマガジンが三つ入ってる。弾は全部満タンだ。もし身体検査されても、絶対に拳銃は渡すな。話し合いをするなら、銃を持ったまま交渉するんだ。銃もなしで行ったら、それこそ死にに行くようなもんだ。主導権は全て相手側にある。そんな状態で何を話し合えるってんだ?」

そう言うと、ウズラは袋を私の前に置き、開けてみせた。中には警察用の防弾チョッキが一着、かなり重そうに見える。残りは拳銃一丁と弹匣が三つ。

防弾チョッキは全体が黒く、強烈な金属感を漂わせていた。見た目は刑事ドラマで見るものとほぼ同じで、小さなチョッキのような形をしており、外から被るタイプだ。試しに持ち...