章 981

「その頃、王家にも大きな変化があった。柳天賜と王麗の父親が対立していたんだ。このことは、最上層部の人間は口にしなかったが、私たちには見えていた。柳天賜は峰兄さんが望むものを与えた。金も人も与えて、自分の力で発展させようとした。峰兄さんもその期待に応えて、その資金を手に、あっという間に巨大な組織を作り上げた」

「あの一件を経験してから、峰兄さんは完全に柳天賜の腹心となり、右腕左腕となった。柳天賜の陣営の中で、峰兄さんは絶対的な発言権を持つようになった」

ウズラが江峰の過去を語るのを聞きながら、私は内心で大きな衝撃を受けていた。彼が教えてくれなければ、夢にも思わなかっただろう。江峰にこんなにも...