章 145

学校生活が充実して楽しかったので、時が経つのも早く、気がつけば私たちが上海に来てからもう一ヶ月以上が過ぎていた。清明節には本来なら天津に戻って義父のお墓参りをするはずだったが、休みはわずか数日しかなく、しかも馮雨陽が行楽に誘ってくれたので、天津には帰らなかった。ただ、義母と姉には手紙を書き、家の写真と衛苒との近影を同封して、彼らを安心させた。

夜、私が机で英語の本を読んでいると、衛苒は私より早くから英語を学んでいたので、分からないことは彼に尋ねることが多かった。私たちは温かな卓上ランプの下で一緒に本を読み、小声で議論し合っていた。

上海では英語を話すことが流行っていて、普段は家にいる主婦た...