章 202

白影は心の中で苦しさを感じながらも、お茶を飲んでいたが、何の種類か分からず、とりあえず口にしたのは「苦いですね」という言葉だった。

「苦い?そんなはずないでしょう?これは紅茶で、温性のもので、とても上品な味わいなのに、どうして苦いと感じるのですか?」桑明は思わず笑い出した。

「あ、」白影は照れ笑いを浮かべた。「私はお茶についてはまったく研究していなくて、コーヒーの方が好きなんです。これがどんなお茶で、どういう名前なのか分からなくて」

「そうだったんですか、これは大紅袍ですよ」桑明は彼女を見つめて笑った。

何が紅袍だろうが緑袍だろうが、もうどうでもいいと思った。

「へぇ、そうなんですね...