章 92

冬が臘月に近づいた頃、大力兄貴の母親が腸チフスにかかった。多くの漢方薬を飲んでも効果がなく、高齢で長年の貧困による体力の衰えもあり、結局年を越えることなく亡くなってしまった。大力兄貴と英子は大泣きして、母親を葬った。私と衛苒は一緒に弔問に行き、大力兄貴に五百大洋を渡すと、彼は遠慮せずに受け取った。彼は私と衛苒を身内として見ており、英子に至ってはより親しく思っているのだから、私たちもそれを心強く感じていた。

姉も大力兄貴を見舞いに行き、二人は静かに心の通じる言葉を交わした。大力兄貴は姉の姿を見て、また涙をたくさん流した。姉の心も非常に苦しく、かすかな後悔の念もあったが、今はもう二人とも結婚して...