章 151

奈何出塵子はこれらの財宝にはさほど興味がないかもしれないが、この一件には強い興味を抱いた。

富を危険の中に求めるものだ。しかも彼自身が暗殺者なのだから。

それに、台山のこの武林の連中も見識したことだ。大した人物もいないし、たとえ罠があったとしても何になろう?

そう考えると、出塵子は夜の闇に紛れて、こっそりと後山の凌霄閣に忍び込んだ!

この凌霄観は元々出塵子の家だったので、ここの地形については誰よりも詳しかった。

凌霄閣は彼が以前物を保管していた小さな倉庫だったので、廖七はおそらくそこに財宝を隠したのだろう!

出塵子は凌霄閣に到着し、静かにドアを開け、一歩足を踏み入れた途端、肩井のツ...