章 156

扉を開くと、正面から押し寄せる寒気に姜帆は全身を震わせ、はっとして目を見開いた……

骨髄まで染み入る寒さとはこのことだ!

「おかしいな!」姜帆は眉をひそめ、急いで太陽真火を放って厳寒を追い払った。

ここは十月末、台山ではまだ夏の気候が続いているはずなのに、こんな冷たい場所があるなんて!

この墓地は荒れ果ててからもう何年も経っているが、周りを見渡すと雑草が生い茂っているのに、入り口だけはやけに平らできれいだ。

もしかして、この寒気のせいで草木が生えないのか?

異常な現象があれば、必ず異物がある……

姜帆は警戒心を強め、火毒金蚕と本命蛊を全て放ち出し、自分と大牛を守るように周囲三メー...