章 165

彼は姜帆の考えに反対していたわけではない。むしろ逆で、姜帆の懸念に完全に同意していたからこそ、とても悩んでいたのだ。

工場はまだ半分しか建てられておらず、資金はすでに投入されている。完成する前に移転するなんて、申老二は絶対に納得できないだろう。

それに天元膳堂は弥杉県でやっと数ヶ月前に足場を固めたばかりなのに、こんなに早く昂州市へ移るというのは、期待通りの成果が出なければ単なる無駄遣いになってしまう。

かといって道路を作るなら...それはもっと頭の痛い問題だ。

道路建設は小さな工事ではない。弥杉県から昂州市までの距離を考えると、その資金は決して小さな額ではないのだ。

姜帆の経済力では...