章 180

この時、姫春翔の頭蓋内の脳はすでに乾燥し、萎縮していた。脳の傷口は黒ずみ始めていた。

今日手術をしなくても、おそらく数日ももたないだろう。

王行宇は姫春翔の脳を見て、思わず冷や汗を拭った。

最適な手術時期はとっくに過ぎ、今となっては手の施しようがなかった。

脳は本来、豆腐のようなもので、弾力があり、流れ出ても完全に元に戻せるはずだ。

だが今や、姫春翔の脳幹の傷口は炎症を起こして壊死し、完全に形を失っていた。まるで古い豆かすのように、触れれば崩れてしまいそうだった。

どうすればいいのか。これはもはや医者の技術の問題ではなく、姫春翔の命が尽きようとしており、天が彼を召そうとしているのを...