章 23

どうやら誰かがこの老いぼれを殺そうとしているようだな。脳食い蠱まで使うとは、どれほどの恨みを買ったものか。

「姜医師、あなたは本当にこんな奇病を見たことがあるのですか?」趙海は姜帆の様子を見て、突然目が熱を帯びた。そして続けて尋ねた。「こんなに詳しいということは、きっと治せるんですよね?」

「ええ、治せないことはないですが、ただ……」ここで姜帆はわざと言葉を切った。

姜さんから姜医師へと、この老人の口ぶりはずいぶん早く変わったものだ。こんな忠実な用心棒に姜帆は大いに感心したが、自分の本来の目的を忘れるわけにはいかない。彼は人命救助に来たのではなく、金儲けに来た...