章 323

六寸の針が、姜帆の手の中でわずかに震えていた。気にしなければ、それは風に揺れているようにも見えるだろう。だが、この部屋には風はない。簡単に言えば、密閉された室内で、他の人々は全員十メートル以上離れて立っている。

震える長針が、まっすぐに張老の両側の震顫領域と運動野を狙う。針が皮膚に触れた瞬間、紙を突き破るような微かな音が響いた。

針を刺された時、張老は突然両手を上げた、まるで屍人のように。長針が回転し、そして姜帆が勢いよく針を抜くと、ヒュッという音とともに、張老の両耳から薄い黒煙が立ち上った。

張老は突然激しく咳き込み、しばらくして黒い痰を吐き出した。強烈な腥臭を放つその痰は、床に落ちた...