章 334

姜帆が放ったのは当然、本命の蠱だった。

姜帆の本命蠱は見た目は小さいが、歯は鋭く、これまで噛み砕けないものなど見たことがなかった。

しかも姜帆は本命蠱を召喚する際、さらに一手間加えていた——毒を塗ったのだ。

本命蠱はブンブンと音を立てながら、玄亀が頭を隠している位置へと飛んでいった。

巨獣である玄亀にも誇りというものがある。こんな小さな生き物が自分に挑んでくるなど、見向きもせず、口を少し開いただけで姜帆の本命蠱を丸呑みにしてしまった。

玄亀のその行動を見て、姜帆は奥歯まで見えるほど笑みを浮かべた。

小さな相手を侮り、生きたまま飲み込むなんて、西遊記を読んだことがある人間なら誰もやら...