章 356

「よく知ってるさ、昂州市の裏社会で劉三をしらない奴なんていねぇよ……」黄陂は明らかに酔っ払っていて、劉三の話になると顔に憧れの色まで浮かべていた。

これも理解できる。黄陂の元々の理想はチンピラになることだったから、劉三は彼のアイドルなのかもしれない。

「無駄話はいい、要点だけ話せ!」姜帆は黄陂を睨みつけた。

「俺も裏社会に知り合いはいるけどさ、あいつらとは別の世界の人間だ。うちはまだまともなビジネスをしてる方だし、劉三とは何度か顔を合わせたことあるけど、深く付き合う機会はなかった。若い頃は殴り合いで這い上がってきた男で、ここ数年は実業家になったが、尻に付いた糞はまだ拭ききれてないんだ。言...