章 359

「江……江少爺?まさかあなたは……?」閻局長は呆然としていた。元々彼がこうしたのは、姜帆が江家と関係があることを知っていたため、それを利用して一発当てようと思ったからだ。

しかし、まさか出家まで江家と繋がりがあるとは。

江家の若旦那はたった一人だけ……

そう、この人物こそ江允浩、薛青柔のいわゆる婚約者だった。

前回松山での別れ以来、江允浩は姜帆に恨みを抱き、復讐しようと思っていたが、自分の祖父に止められ、姜帆という人物には絶対に手を出してはならないと告げられていた。

江允浩は最初信じなかったが、つい最近、姜帆が京城の張家と繋がりを持ったという噂を聞き、すっかり信じるようになった。だか...