章 372

「あ、俺だけど、あなたたちは?」姜帆は不思議そうに尋ねた。

この二人は筋肉質で逞しい体つきをしており、一目で武術の心得があることが分かった。彼らが自分を訪ねてきた理由が分からない。

二人は地面に座っている姜帆を疑わしげに見て言った。「姜先生の医術は非凡だと聞きました。わざわざお願いに参りました」

「なぜ行かなきゃならないんだ?」姜帆は眉をひそめて言った。

お前らが来いって言うから行くなんて、面目丸つぶれじゃないか。それに、やっと家に帰ってきたばかりで、腰を落ち着ける暇もないうちに出かけるなんて、邹媛媛が爆発するぞ。

「趙老先生からのご依頼です」そう言って、一人が翡翠のパイプを取り出し...