章 386

姜帆は何気なく単正から渡された金の入った箱を老李に手渡しながら言った。「減価償却費は計算しないでおくよ。これを持っていって、時間があるときに公証しよう。ついでに保険関係も全部名義変更しておこう」

老李もこの値段には特に異論がないようで、不動産権利証を姜帆に差し出した。「じゃあ、まずこれを持っていきなさい」

姜帆はさっとその証書をカバンに入れた。実際、持っていようがいまいが彼にとってはどうでもよかった。老李が約束を破るとは思えなかったが、やはり証書を手元に持っているという安心感は違った。

元々姜帆の考えは単純に単遠のガソリンスタンドを手に入れることだけだったのに、思いがけず店舗まで儲けるこ...