章 63

「しかし、道法の中にそのような術があるかどうかは分からないが、華夏国の古武体系には掌心雷と呼ばれる掌法がある。別名:五雷正法だ。

丙火陽雷掌はまさにその五雷正法の一種である。

五雷正法は後漢末期に一人の邪教の道士が創り出したもので、丹田の真気を用いて五行の真元を操り、雷撃を放つ。その威力は巨大なだけでなく、その様は恐ろしいほどだ。

だが、この掌法は邪教が滅びた時に消え去り、知る者さえも少なくなった。

幸い後漢末期に華佗という名医がこの掌法を見たことがあり、『薬皇秘典』にわずかながら記述が残されていた。

五雷正法には五つの掌法がある。

庚金天雷掌、乙木地雷掌、葵水陰雷掌、丙火陽雷掌、...