章 78

「十七です……姜さん」呂海龙が答えた。

「うん、これからは帆兄さんって呼んでくれ」姜帆が言った。

「帆兄さん!」呂海龙は顔を赤らめながら呼んだ。

姜帆はこんなに恥ずかしがり屋の若者が、どうしてチンピラになろうと思ったのか想像しづらかった。さっきの臨機応変な対応を見ると、そんなに内気でもなさそうなのに。

「これからは兄弟のように付き合おう、遠慮するなよ」

姜帆の言葉には取り込もうとする意図が満ちていた。

姜帆に対して、おそらく見知らぬ人だからか、あるいは崇拝の念が強すぎるからか、呂海龙はやや緊張気味だった。しかし、打ち解けてくると、呂海龙はかなり話好きな性格だった。

呂海龙はこの地...