章 87

鷹頭が叫び声を上げ、手を挙げて一発撃った。洞窟の入り口近くにいた作業員の頭が弾け飛んだ。

傭兵たちの銃撃が一斉に始まった。

あっという間に洞窟入口付近にいた全員が交差する火力網によって肉片となり果てた。

「姜帆はどこだ?」鷹頭は姜帆の姿が見えなくなったことに気づき、焦りながら問いかけた。

全員が首を振り、見ていないことを示した。

「急げ、逃がすな!!!」鷹頭は激怒した。釜の中の鴨さえ逃がしてしまったら、これから傭兵の世界でどう生きていけというのか。

あの姜帆め、自分を出し抜くとは。捕まえたら生きたまま引き裂いてやる!

そう思いながら鷹頭は建物から飛び降り、先陣を切って外へ突進した...