章 229

午後七時頃、洛含は徐静姝を連れてタクシーで市内の海鮮レストランに到着した。

このお店は徐静姝が以前来たことはなかったが、クラスメイトから聞いたことがあった。ここの海鮮は全て海外から輸入され、当日空輸されてくるため、味が特に本格的で新鮮だという。洛含がここを見つけたのも昼間にスマホで調べたからで、ネット上での評判が非常に良く、静かな環境で、来店する客は裕福か身分の高い人ばかりだったため、店員の態度も特に丁寧だった。

洛含は事前に電話で予約していたため、予約番号を告げると、入口の案内係は上品な笑顔で二人を中へと案内し、二人掛けのテーブルへと誘導した。

ウェイターからメニューを受け取った洛含は...