章 1538

「それに香玲姉さんと一緒になってからは、古代の君主たちがなぜ朝政を怠るようになったのか、その理由がよく分かるようになったよ」

赵東のひとつひとつの言葉が自分への間接的な褒め言葉だと聞いて、袁香玲は内心嬉しくなり、思わず彼を横目で睨んだ。

「もういいわよ、甘い口の持ち主ね。口が上手なのはわかったから。さっさと支度して、飛行場に連れて行くわ。困ったことがあったら私を頼りなさい、何でも一人で抱え込まないで」

袁香玲は直接赵東の荷物をまとめ始めた。

「香玲姉さん、片付けなくていいよ。服が数枚あるだけだから、もう行こう」

「この数枚の服はけっこう高かったのよ。私が詰めておくから、帰ってからも着...