章 276

封筒に書かれた文字を見た瞬間、私はすぐに視線をそらし、朝食を入口の棚に置いて、おばあさんを呼んだ。おばあさんは目頭の涙を手で拭うと、私にベッドの側まで来るよう合図し、ベッドの反対側に座らせた。一つのベッドを挟んで向かい合う舒夏を見ると、彼女は静かに俯いたまま、まるで私が存在しないかのように振る舞っていた。

「この二日間、ありがとう、小卢。あなたは情に厚い子だ。小夏をあなたに任せれば、私も安心して旅立てる」おばあさんが口を開いた途端、私は驚きのあまり言葉を失った。もう一度舒夏を見たが、彼女は相変わらず表情一つ変えず、まるでこの話題が自分とは無関係であるかのようだった。私は頭をフル回転させ、すぐ...