章 41

一瞬の混乱の後、私はすぐに冷静さを取り戻し、力の限り水面に浮上した。そして尧瑶が私の腕を掴みながら、必死に水の中でもがいているのが見えた。

慌てた顔で私をじっと見つめる彼女の目を見て、私の心は感動で一杯になった。この馬鹿な子は、自分が泳げないくせに、私が水に落ちたのを見て命知らずで飛び込んできたのだ!

私は彼女の手を振りほどき、一気に抱きしめて数回泳いで岸辺に辿り着いた。まず彼女を持ち上げ、おじいさんの助けを借りて彼女を岸に上げると、それから自分も這い上がった。

この堤防は水面からかなり高く作られており、上るのに随分と苦労したが、九月末の気候はまだ暑かったので、二人とも全身ずぶ濡れになっ...