章 52

ホテルを出ると、すぐに舒夏から電話がかかってきた。一緒に昼食を取ろうと誘われたが、大学の友人に会ったと伝えて断った。彼女のテーブルには「○○総」とか「△△総」とかばかりで、一緒に食事をすれば気まずくなるだろう。やはり兄弟と一緒の方が気楽だ。

舒夏は無理強いせず、ただ酒を控えめにするよう念を押してきた。午後には彼女が企画部の人たちと交流する場に連れて行くという。私は承諾し、杨志のことを思い出して彼の代わりに休暇を願い出た。舒夏は当然、拒むことはなかった。

杨志と歩いて野生キノコ料理の老舗に着くと、店主は彼と顔なじみらしく、挨拶を交わした後、個室を用意してくれた。店主が料理を注文して去ると、杨...