章 311

リビングで、蘇北辰がソファに座り、自分の見解を滔々と語っていた。

張老爺が一つため息をつき、言った。「はぁ、この二十年余り、京城はまるで澱んだ水のようなものだ。あの好き勝手に振る舞う若い坊ちゃんたちも、大きな波風を立てることはできんよ」

「お前さんに野心があるなら、この澱んだ水をかき回してみるといい。ひょっとしたら京城に新たな活力を取り戻させることができるかもしれんぞ」

蘇北辰は張老爺の言葉を聞き終えると、ただ軽く頷いただけで何も言わなかった。

彼が京城という場所に来たのは、ただ韓琳を救い出したいだけであり、他に何の考えもなかった。

二人は夜まで話し続け、張老爺はどうしても蘇北辰...