章 656

「杖を持ってきなさい」楊毅は精気溢れる声で言った。

楊毅は今日、特に元気そうに見えた。彼は下半身不随になってからずっと杖を持っていたが、一度も使ったことがなかった。

彼の言葉を借りれば、こんなものに頼って歩くなど潔しとしないということだったが、今日は意外にも二本の杖を支えに立ち上がっていた。

父の今日の行動はいつもと違い、楊宗睿は少々戸惑っていた。彼は父親を不思議そうに見つめ、今日誰が訪ねてくるのか見当もつかなかった。

楊毅は二本の杖をついて、力を込めて立ち上がった。今の彼は上等な長袍を身にまとい、きちんと整えられた白髪交じりの頭が、どこか悟りを開いた高人のような風格を醸し出していた。

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