章 187

広々としたオフィスには人影一つなく、袁副社長はきっと何か用事で出かけていたのだろう。林浩は、せっかく来たのだからと、部屋で待つことにした。

彼はいつものように執務机に近づき、ふと目をやると、パソコンの画面が光っているのに気づいた。好奇心に駆られて覗き込むと、画面には一対の裸の男女が激しく刺激的な行為に興じている姿が映っていた。

「へぇ、この袁副社長にもこんな趣味があったのか。表面上は冷たく振る舞って、内心ではかなり欲求不満なんだな」林浩は小声で呟きながら、意地悪な笑みを浮かべた。

その時、オフィスのトイレのドアが突然開き、頬を紅潮させた袁昕が出てきた。彼女はパソコンの前に立つ林浩を見て、...