章 1173

「店が開いたら、梅子さんに伝えるよ」私は頷いた。

「金水、梅子は本当にいい娘だよ。可能性は低いかもしれないけど、諦めちゃだめ。もし彼女があなたの奥さんになってくれたら、それこそ一生の幸せだからね!」

「頑張るよ」

「さあ、随分と長く出てきたわね。そろそろ帰りましょう」義姉は立ち上がった。

「もう少し話そうよ」

「まだ話すの?そこは痛くないの?」義姉は笑い出した。

そこで私は白杖を手に取り、立ち上がった。

確かに具合は良くない。

でも心の方がもっと苦しいんだ!これで義姉とも遊べなくなってしまった。

義姉は私の手を引いて家に戻った。

梅子は庭に座っていた。

「お義姉さん、金水...