章 1268

義姉は頷いた。「私の弟と弟の嫁を連れてきたわ。これからここで働くことになるの」

中年の男性は私を一瞥した。「あなたの弟さんが盲目のマッサージ師なんですね?」

「ええ、彼よ」

「なるほど、彼のために特別にマッサージルームを設計したわけですね」中年の男性はそう言うと、今度は梅子に好奇心たっぷりの視線を向けた。

彼の心の中では間違いなく、盲目の私がこんな美しい妻を娶ったことを不思議に思っているのだろう。

「梅子、ここが働く場所よ」義姉はフロントを指さして言った。「これからあなたはここでお客様を接客するの。そのうち、みんなに制服を配るわ」

「わかりました、お姉さん!」カウンターの上にはパソコンも置...