章 1561

「盲目のお兄ちゃん、怖いよ。ここ、真っ暗で...」小氷が私の腕にしがみついて、全身を震わせている。

「大丈夫だよ、僕がいるから。お姉ちゃんがきっと探しに来てくれるさ」私は彼女を安心させようとしたが、自分自身にも自信がなかった。

私も寒さで少し震え始めていた。

部屋の中ならエアコンが効いていて、バスローブを着ていれば何の問題もなかったが、今は外だ。それも大きな山の谷間で、雨が降る夕暮れ時。このバスローブでは明らかに寒さをしのげない。

「盲目のお兄ちゃん、この洞窟に怪物とか、幽霊とかいない?」

「いないよ、いないよ。ここには何もいないから、小氷、怖がらなくていいんだよ」私は幽霊や妖怪の存在...