章 1653

「私も興奮してきたぞ、やはりあの中には何か良いものがあるに違いない!さて、どうするか?彼らと奪い合うべきなのか?相手が普通の人間なら、絶対に引かないんだが。

だが、彼らは普通の人間じゃない!正面から勝負するのは得策じゃないだろう。まずは様子を見て、それが何なのか確かめよう。

二人はすでに歩み寄り、崖の壁の前に立っていた。

そして、鉈で蔦を切り払い始めた。

間もなく、案の定、狭い洞窟が現れた。かろうじて一人が這い込めるほどの大きさで、中は真っ暗だった。

透視能力を使っても中の様子はよく見えない。

それに、私が這いつくばっている場所から洞口までは二十メートル以上離れている。

「どうす...