章 1656

私は夢を見た。

夢の中で誰かが私に話しかけていた。

そして、私は目を覚ました。

携帯を取り出して確認すると、もう午後一時を過ぎていた。

先ほどの夢のことを思い出した。

今思えば、あれは夢ではなく、確かに誰かが私に話しかけていたのだ。そして話していたのは、洞窟の中の亡骸の生前の残った魂だということが分かった!あの玉の板について、残魂は「玉簡」と呼ばれる非常に質の高い法器だと言っていた。それこそが、残魂が今日まで存在し続けられた理由なのだ。

その残魂は生前、昆仑派の天才修行者で周子丹と名乗っていたと告げた。敵対する門派の女性と恋に落ち、師門を裏切ったために追われ、最後にこの地で命を落としたという。...