章 1756

「この二つの針穴の間に刃を入れて、彼の皮膚を切り開きました」

血が一気に溢れ出し、傍らにいた蘇さんは顔を背けてしまった。

警備員と高院長も緊張した様子を見せ始めた。

私は徐老の体が微かに震えているのを感じた。麻酔なしで手術を受けるなんて、この痛みに耐えられるのは相当の強者だ。皮膚を切り開いた後、私は切り口の近くに手を当て、内から真気を送り込み、微細な神経と血管を守りながら、真気で弾丸の周りの癒着を一つ一つ剥がしていった。

この弾丸がずっと取り出せなかったということは、通常の手術がいかに難しいかを物語っている。どんな精密な機器でも、医師が神経や血管を傷つけないという保証はなく、特に脊椎の位...