章 1798

「兄貴!」

その一群が入ってくると、向かい側のグループから若者の一人が目を輝かせて声を上げた。

特に興奮した様子もなく、かなりくだけた態度だった。

その入れ墨の男は声を聞くなり、すぐに小走りで駆け寄り、冷たい表情が媚びた笑顔に変わった。「王少!」

「早かったじゃないか」その王少と呼ばれた男は淡い笑みを浮かべながら、顔にはそれ以上の得意げな表情を浮かべていた。

「へへ、俺たちは隣の銭湯でちょっと用事を済ませてたんだ。王少からの電話が来たらすぐに駆けつけたさ。王少のためなら手は抜けないからな」入れ墨の男は媚びるような表情を浮かべた。

「ほら、あいつだよ。俺を個室から出て行けって言いやがった」王少は...