章 1812

「どうすることもできなかったわ。紅姉さんには恩があるし、会所の存続も懸かっていたから。結局、引き受けるしかなかったの」

そして、紅姉さんの手配で、その男が会所に来て、私と一夜を過ごした。

その結果、皆が満足して丸く収まった。

けれど、私が辞めてからすぐに、体の調子がおかしいと感じ始めたの。病院で検査を受けたら、エイズだと診断された!まるで青天の霹靂だった!その時期、私の彼氏は出張中で、私とベッドを共にした男性といえば、あの香港商人の息子だけ。あの夜、私は強くコンドームの使用を求めたんだけど、彼が猛反対して、結局私が妥協してしまったの。

まさか、あの夜に感染するなんて。

それから彼氏が戻...